うちの謙信はおかんじゃねぇか?
無論、男だが。
兼続が13歳だとしたら、景勝は18歳ね。
(この頃は顕景だけど、まぁ便宜で)
主君が寡黙だから、兼続は饒舌なのです(景兼の基本原理←嘘)
真夏の暑い時にだらだらと書き始め、何を書きたかったのか軽く忘れかけた初秋に一区切り。
(これから続くのかすら覚えていない)
上杉さん家の義兄弟+与六は、御館の乱は別として基本仲良し。
何時ぞやに書いた通り、与六は景綱さんの養子と言う設定。
氏秀こと上杉景虎は女装癖さんですが、与六は自分を可愛らしく見せるのが好きなだけです。
拙宅上杉家の内部構造は、景勝×兼続(←氏秀)です。
兼続←氏秀は、恋愛感情とかでなく、憧れ、ですな。
夏、春日山城。
「とぉ?の?!好い加減起きてください!」
ていっ!とジャンプして、与六は景勝の腹部にダイブした。
げほ、と咽て、一瞬景勝の呼吸が止まりかけた。
「…重い」
「何を仰せられますか、殿。与六は目方の軽いことにかけては、他の追随を許しませぬ」
「そう言うことではなくて…」
景勝は、何時も通り自己完結して、と言うか途中で面倒臭くなって説明を放棄する。
己の腹の上に乗っている与六をひょいと抱えて脇に寄せると、むくりと夜具から起き上がった。
「如何なさりましたか?殿が朝寝坊など、珍しいですね」
「視線が、天井から」
「それで、なかなか眠れなかった、と言うことにござりまするか?」
「まぁ、な」
「宇佐美殿でしょうかね?」
宇佐美殿――宇佐美定満が亡くなった時、与六はまだ五歳かそこらだったが、上杉家を支えた名軍師と、その死に関しては少なからず義父・景綱より聞かされているらしい。
恐らく、宇佐美と共に亡くなった景勝の父――長尾政景の事も。
「……」
「…冗談なので、本気にしないでください」
「そう、か…」
「それに、幽霊を見てきゃあきゃあ怯えるのは、与六の役目にござりまするよ」
聡いワリには与六はどこかズレている。
それはもう思いっきり。
と、
「…景勝、殿…」
今にも死にそうなと言っても過言ではない、か細い声が聞こえた。
襖の方を見ると、儚げな少女のような美しい顔が覗く。
「…景虎さまでしたか」
正直、幽霊かと思った。
流石の与六も少し驚いたようだった。
「如何なさいました?」
「義父上が、早く朝餉を食べなさい、と…」
「殿、持って参りましょうか?」
「いや、義父上のところで食べる」
「義父上、おはようございます」
「おう、起きたか」
にい、と笑って、謙信は景勝の頭を撫でる。
「今日は遅かったな。夜更かしでもしたのか?」
「いえ」
「そうか、まぁ朝飯、残さず良く噛んで食えよ」
「はい」
いただきます、と手を合わせて景勝は朝餉を食べ始める。
「景虎と与六は、西瓜でも食うか?」
「頂まする」
さ、景虎さま――と与六は、景虎の手を引いて、とてとてと義父上の所に向かった。
「西瓜は夏負けに良いからな、景勝も飯食い終わったら来いよ」
それにこくりと頷いて、食事を続ける。
無論、男だが。
兼続が13歳だとしたら、景勝は18歳ね。
(この頃は顕景だけど、まぁ便宜で)
主君が寡黙だから、兼続は饒舌なのです(景兼の基本原理←嘘)
真夏の暑い時にだらだらと書き始め、何を書きたかったのか軽く忘れかけた初秋に一区切り。
(これから続くのかすら覚えていない)
上杉さん家の義兄弟+与六は、御館の乱は別として基本仲良し。
何時ぞやに書いた通り、与六は景綱さんの養子と言う設定。
氏秀こと上杉景虎は女装癖さんですが、与六は自分を可愛らしく見せるのが好きなだけです。
拙宅上杉家の内部構造は、景勝×兼続(←氏秀)です。
兼続←氏秀は、恋愛感情とかでなく、憧れ、ですな。
夏、春日山城。
「とぉ?の?!好い加減起きてください!」
ていっ!とジャンプして、与六は景勝の腹部にダイブした。
げほ、と咽て、一瞬景勝の呼吸が止まりかけた。
「…重い」
「何を仰せられますか、殿。与六は目方の軽いことにかけては、他の追随を許しませぬ」
「そう言うことではなくて…」
景勝は、何時も通り自己完結して、と言うか途中で面倒臭くなって説明を放棄する。
己の腹の上に乗っている与六をひょいと抱えて脇に寄せると、むくりと夜具から起き上がった。
「如何なさりましたか?殿が朝寝坊など、珍しいですね」
「視線が、天井から」
「それで、なかなか眠れなかった、と言うことにござりまするか?」
「まぁ、な」
「宇佐美殿でしょうかね?」
宇佐美殿――宇佐美定満が亡くなった時、与六はまだ五歳かそこらだったが、上杉家を支えた名軍師と、その死に関しては少なからず義父・景綱より聞かされているらしい。
恐らく、宇佐美と共に亡くなった景勝の父――長尾政景の事も。
「……」
「…冗談なので、本気にしないでください」
「そう、か…」
「それに、幽霊を見てきゃあきゃあ怯えるのは、与六の役目にござりまするよ」
聡いワリには与六はどこかズレている。
それはもう思いっきり。
と、
「…景勝、殿…」
今にも死にそうなと言っても過言ではない、か細い声が聞こえた。
襖の方を見ると、儚げな少女のような美しい顔が覗く。
「…景虎さまでしたか」
正直、幽霊かと思った。
流石の与六も少し驚いたようだった。
「如何なさいました?」
「義父上が、早く朝餉を食べなさい、と…」
「殿、持って参りましょうか?」
「いや、義父上のところで食べる」
「義父上、おはようございます」
「おう、起きたか」
にい、と笑って、謙信は景勝の頭を撫でる。
「今日は遅かったな。夜更かしでもしたのか?」
「いえ」
「そうか、まぁ朝飯、残さず良く噛んで食えよ」
「はい」
いただきます、と手を合わせて景勝は朝餉を食べ始める。
「景虎と与六は、西瓜でも食うか?」
「頂まする」
さ、景虎さま――と与六は、景虎の手を引いて、とてとてと義父上の所に向かった。
「西瓜は夏負けに良いからな、景勝も飯食い終わったら来いよ」
それにこくりと頷いて、食事を続ける。
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